発砲スチロールは「何ごみ」?わかりやすく解説!
お客様A:発泡スチロールって可燃ごみ?不燃ごみ?よくわからない…
社員C:発泡スチロールはリサイクル可能な「資源ごみ」です。この項目でわかりやすくご紹介いたします。
発砲スチロールは「資源ごみ」として回収されます
発砲スチロールは基本的に「容器包装プラスチック」に分類され「資源ごみ」として回収されます。
資源ごみは、その名の通り「再資源化(リサイクル)」が可能なごみのことを指し、プラスチックの原料になったり(サーマルリサイクル)、熱や圧力を加えてガスや油などの燃料にする(ケミカルリサイクル)、さらには燃焼させた熱エネルギーを発電時に再利用する(サーマルリサイクル)といったリサイクル方法で再利用されます。
非常に多くのリサイクル方法があるため、多くの自治体で「資源ごみ」として回収しているのです。
地域によって「捨て方」は異なります
ご紹介したように、発泡スチロールは資源ごみとして回収されることがほとんどですが、そもそも資源ごみとして定義していない自治体や、出す際に細かな指定を設けている自治体もあります。
例をあげると、東京都新宿区では「容器包装プラスチック(資源ごみ)」としての回収ですが、同じ関東圏にある千葉県千葉市では「可燃ごみ(燃えるごみ)」として回収しています。
これは、自治体に発泡スチロールの処理施設があるかどうかで分かれており、施設がある自治体は資源ごみとなりますが、施設がない自治体は一般ごみとして扱われます。
お住まいの自治体がどのような分類を行っているか、一度自治体のホームページなどで確認してから出すようにするといいでしょう。
発泡スチロールの「捨て方」はこれでOK!

お客様B
資源ごみなのはわかったけど、じゃあどう捨てるのが正しいの?

関西クリーンサービス
捨て方としては4通りあります。状況や量に応じて使い分けるのが望ましく、リサイクルも進みます。この項目で詳しくご紹介いたします。
ここまで、発泡スチロールが資源ごみであることをご紹介してきました。では実際に、どう捨てれば「正しい処分」となるのでしょうか。ここでは4つの捨て方をご紹介いたします。
捨て方1.自治体の収集日に出す
「資源ごみ」や「一般ごみ(燃えるごみ)」として認識されている発泡スチロールは、自治体が指定している曜日に出すことができます。指定の収集日に出せばOKです。
ただし「汚れている場合は洗うこと」「汚れが取れない場合は可燃ごみとして出す」など、自治体によって指定やルールは異なります。お住まいの自治体の分別方法を一度確認しておくことをお勧めいたします。
捨て方2.スーパーなどの「回収ボックス」に出す
発砲スチロールは、使用しているスーパーなどでも回収が行われています。主に「食品トレイ」を回収し、リサイクルしています。スーパーの入口付近に設置されている回収ボックス(リサイクルボックス)に入れて処分する方法でもOKです。
買い物ついでにこまめに出すことで、食品トレイが溜まっていくのを予防できますが、この回収ボックスは基本的に食品トレイだけで、大きな発泡スチロールは回収していません。食品トレイ以外の発泡スチロールは、やはり自治体の収集日に出すのが適切といえるでしょう。
捨て方3.家電量販店に処分を依頼する
家電を購入した際、衝撃から家電を守るために大きな発泡スチロールが使われます。その大きな発泡スチロールは、購入した家電量販店で回収してもらえることがあります。
ただし、この場合は条件が厳しく「家電を購入した際に使われていた発泡スチロール」限定となります。
大型家電はかなり大きい発泡スチロールに入っているので、引き取ってもらえるのは便利だといえますが、家電量販店によって方針は異なり、引き取ってくれない場合もあります。必ず店舗に一度問い合わせておいて、引き取ってくれるかどうか確認しておきましょう。
捨て方4.不用品回収業者に依頼する
フレキシブルに動き、どんな発泡スチロールでも引き取ってくれるのは不用品回収業者です。
基本的には依頼主のタイミングに合わせてくれるため、好きな曜日や時間帯に引き取ってもらえます。さらには発泡スチロールの分解や種類別に分ける作業も業者が行ってくれるため、自分では何もしなくていい、というのも大きなメリットです。
なかなか忙しくて処分できない、土日などに回収してもらいたい時には、不用品回収業者に依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。
「発泡スチロールが大きすぎる…」どうすればいい?

お客様A
処分の方法はわかったけど、かさばって大きい発泡スチロールを何とかしたい!

関西クリーンサービス
基本的には「切る」方法が安全かつ正しい方法といえます。また、NGな方法も合わせてご紹介いたします。
多くの方がお困りなのが「発泡スチロールが大きい」「かさばる」という問題なのではないでしょうか。発泡スチロールは軽い反面、潰したり壊すことは難しく、大きいものだと場所を取ってしまいます。そこで、発泡スチロールを安全に「小さくする」方法をこの項目でご紹介いたします。
対処法1.カッターで切れ目を入れて割る
発泡スチロールはその性質上、切れ目を入れて軽く力を入れると割れます。カッターで割りたい部分の周囲に軽く切り込みを入れて割ると、すんなりと割れてくれます。
その際、袋の中で割っていくと、細かい発泡スチロールのクズが散らばらず、後片付けも便利です。
対処法2.スチロールカッターで小さく切る
大量の発泡スチロールがある、あるいは定期的に発泡スチロールを捨てることがある場合には、あらかじめスチロールカッターを購入しておくと便利です。スチロールカッターは刃ではなく、電熱線で切っていくため、細かなくずが出ません。手早く解体でき、手間もかからなくなります。
対処法3.指定の袋に入れてそのまま出す
魚箱などの大きいもの、切るのに手間取るような発泡スチロールは「そのまま出す」ことを許可している自治体もあります。発泡スチロールをひもで十文字に縛り、指定の袋に入れてそのまま出します。
ただし、これは許可している自治体としていない自治体があります。必ず確認してから出すようにして下さい。
これはNG!灯油などに浸して溶かすと危険です
発泡スチロールを灯油などの「有機溶剤」に浸すと溶け、形がなくなってしまいますが、これはNGな方法です。溶けた発泡スチロールは引火しやすい状態になり、出火の原因となります。
また、発泡スチロールを有機溶剤で溶かすと有害物質が発生する場合があり、非常に危険です。
必ず切って出す、あるいは指定の袋に入れて出すなど、ルールを守って処分するようにしましょう。
正しく捨てれば「資源」として生まれ変わります!積極的にリサイクルしましょう!
発泡スチロールはかさばる「不用品」ですが、正しく捨てることで「資源」として生まれ変わります。つまり、正しく捨てることが環境を守っていくことにもつながります。
ぜひ積極的にリサイクルし、発泡スチロールを「資源」として活用できるよう協力していきましょう!