「親の家を片付けたいけれど、遠方で手が出せない」「思い出が多すぎて、自分たちだけでは一歩も進まない」……。そんな悩みを抱える方が増えるなか、心強い味方として注目されているのが「遺品整理業者」です。
かつては家族で行うのが当たり前だった遺品整理が、なぜ今、専門のサービスとして定着し、需要が拡大し続けているのでしょうか。 その背景にある現代ならではの事情と、業者を利用することで得られるメリットを解説します。
目次
少子高齢化と「家族のカタチ」の変化がもたらす需要拡大
遺品整理のニーズが急増している最大の背景には、日本が直面している「少子高齢化」と「多死社会」の到来があります。亡くなる方の数が増加し続ける一方で、遺品整理の主な担い手となる子世代の数は減少し、一人ひとりの負担がかつてないほど重くなっているのです。
かつての子だくさんの時代であれば、親の家を誰かが受け継いで住み続けたり、親族総出で形見分けや片付けを行ったりすることが一般的でした。しかし現代では
「実家を継ぐ人がおらず、空き家になってしまう」
「兄弟姉妹が少なく、一人に片付けの負担が集中する」
「親族が遠方に住んでおり、集まって作業する時間がない」
といったケースが標準的になりつつあります。
こうした「人手不足」と「物理的な距離」という時代的背景が、プロの遺品整理業者へのニーズを急速に押し上げているのです。
遺品整理業者に依頼するメリット

厚生労働省が発表した人口動態統計によると、2024年の人口動態統計(確定数)では、出生数が約72.7万人に対し、死亡数は約157.5万人。死亡数は出生数の2倍を超え、多死社会の到来を象徴する数字となりました。
しかし遺品整理サービスへのニーズ増大が予想される背景には、高齢化だけではなく家族の形や関わり方の変化も影響しています。ここでは、遺品整理を業者に依頼するメリットを解説します。
遺品整理できる家族がいなくても大丈夫
かつての家族は多世代が同居していることが一般的で、人が亡くなれば家族や親戚総出で遺品整理を行ったり、親しい人たちで形見分けや財産の承継をしたものでした。ですが、今では多世代が同居する世帯が少なくなり、親と子供、あるいは夫婦のみや一人暮らしの家庭が増えています。
家族の人数が少なくなると親戚との関係が希薄化しやすくなるほか、お互いが遠方に住み忙しくて遺品整理などしていられないという事情が生まれてきたのです。また、亡くなった故人の家族が高齢の家族だけであるなど、自分一人ではどうにも困難な状況は、遺品整理を代行してくれる業者の存在に助けられます。
時間をかけずに整理できる
遺品整理を自分で行ったり、家族や親戚と行ったりする場合でも、全ての遺品を整理するには大変な時間がかかります。遺品を前に生前の故人に思いをはせ、思い出にふけるとなかなか整理が進まなくなることも少なくありません。
しかし、たっぷりと時間をかけて整理できる余裕はなかなかないものです。そんな時は、遺品整理業者に依頼すれば数時間で終えられます。
遺品整理と一緒に依頼できるサービスが豊富
遺品整理業者は故人の遺品を遺族の望みに合った方法で整理してくれます。自身で行おうとすると手間と労力がかかる作業も遺品整理業者はまとめて引き受けてくれるのです。
具体的には以下のようなサービスを行っています。自身が求める遺品整理に合っていると感じたら、業者を利用することも検討してみるといいでしょう。
- 遺品のご供養
- 遺品買取
- 貴重品、重要書類などの探索
- 相続の相談
- 形見の配送 など
遺品整理は安心の業者に依頼しよう

遺品整理業者の数が増えれば、それだけ業者間のサービスや質に差も出てきます。サービスを始めた目的や規模、人材のクオリティーやサービス内容、経験や実績など違いが出ます。やはり、お願いするなら信頼のおける経験豊富な業者に依頼するのがベストでしょう。
特に近年は遺品整理士という認定資格を持ったスタッフがいる安心して任せられる遺品整理サービス業者も登場しています。
遺品整理業者を選ぶときには以下のような点に注意して依頼すると安心です。
- 見積書を書面で提示してくれる
- 追加料金発生の有無について事前に確認できる
- 遺品整理士が在籍している
- 一般廃棄物収集運搬業許可がある(もしくは委託先がある)
- 丁寧な対応をしてもらえる
遺族の気持ちに寄り添い、大切なもの、残しておくべきものと、供養して処分してもいいものをしっかり整理してくれる業者を選びたいものです。